ウェブサイト翻訳とは?使える便利なツール&サービスまとめ!

「Webサイト翻訳」というキーワードで検索した際、皆さんはどのような情報を求めていたでしょうか。海外のニュースや海外通販のページを日本語で読みたいという方もいれば、自社のWebサイトを多言語化して海外へ発信したいと考えている企業のWeb担当者もいるはずです。
実は「Webサイト翻訳」には、情報を受け取る側と発信する側の2つの異なる視点が存在します。本記事では、前半で「外国語のサイトを日本語で快適に閲覧する方法」を解説し、後半では視点を切り替えて「自社サイトを外国語に翻訳・多言語化して運用する手法」について詳しく掘り下げていきます。ご自身の目的に合わせたパートから読み進めてみてください。
Webサイト翻訳には「閲覧側」と「運営側」の2つの視点がある

「Webサイト翻訳」という言葉が持つ意味は、立場によって大きく2つに分かれます。まずは、ご自身がどちらの目的で翻訳を必要としているのかを整理してみましょう。
1.外国語のサイトを日本語で読みたい「ユーザー」のニーズ
一つ目は、インターネットを利用する一般ユーザーとしての視点です。海外の最新トレンドを調べたり、日本に未上陸のブランドを海外ECサイトで購入したりする際、現地の言語がわからず困った経験がある方は多いでしょう。この場合、ブラウザの機能やアプリを使って、目の前にある外国語のWebページを瞬時に日本語へ変換する「手軽な閲覧手段」が求められます。
2.自社サイトを多言語化して世界に発信したい「運営者」のニーズ
二つ目は、ビジネスを展開する企業やWebサイト運営者としての視点です。日本の人口減少が進む中、海外の市場や急増するインバウンド(訪日外国人客)を取り込むために、自社の日本語サイトを英語や中国語などに翻訳して発信したいというニーズが高まっています。この場合、単に直訳するだけでなく、海外の検索エンジンで上位表示されるための仕組みや、運用コストを抑える「システムとしての翻訳手法」を知る必要があると言えるでしょう。
【閲覧者向け】スマホ・PCで外国語のWebサイトを翻訳する方法
ここからは、外国語のサイトを日本語で読みたい閲覧者向けに、最も手軽で確実な翻訳方法を解説します。結論から言うと、現代のスマートフォンやPCを使えば、特別なソフトを買わなくても無料でページ全体を翻訳することが可能です。
1.Google Chromeの標準機能でページ全体を翻訳する
PCでもスマホでも、最も手軽にWebサイトを翻訳できるのが「Google Chrome」ブラウザを使用する方法です。なぜなら、Google翻訳の強力なエンジンが標準で組み込まれているからです。
外国語のページを開くと、URLの横(スマホの場合は画面下部など)に翻訳アイコンが表示されます。これをクリックまたはタップして「日本語」を選択するだけで、ページ全体のテキストが一瞬にして日本語に置き換わります。普段からChromeを使っている方であれば、この機能だけで十分に事足りるでしょう。
2.iPhone(Safari)の標準機能を使ってサクッと読む
iPhoneやMacユーザーで、標準ブラウザの「Safari」を愛用している場合も、非常に簡単にページ翻訳ができます。iOSのアップデートにより、Safari自体に高性能な翻訳機能が搭載されるようになったためです。
外国語のサイトにアクセスし、アドレスバー(URLが表示されている部分)の左側にある「ぁあ(または AA)」というアイコンをタップします。メニューから「日本語に翻訳」を選ぶだけで、自然な日本語でコンテンツを読むことができるようになります。
3.DeepLなどのブラウザ拡張機能・アプリを活用する
より自然で高精度な翻訳を求める場合は、「DeepL(ディープエル)」などの翻訳ツールを拡張機能やアプリとして追加するのがおすすめです。機械翻訳特有の不自然な直訳が少なく、文脈を汲み取ったなめらかな日本語に変換してくれるからです。
例えば、PC版のChrome拡張機能としてDeepLを追加しておけば、翻訳したい文章をドラッグして選択するだけで、精度の高い日本語訳がポップアップで表示されます。長文の海外ニュースや専門的な論文を読み込む際に、非常に重宝する手段となるはずです。
【閲覧者向け】Webサイト翻訳ツールを使う際の注意点
便利な閲覧者向けの翻訳ツールですが、使用する上ではいくつか気をつけておくべき落とし穴も存在します。完全にツールを過信せず、特性を理解した上で利用することが大切です。
1.機械翻訳特有の誤訳やニュアンスの違いに注意
ブラウザの標準機能は非常に優秀ですが、あくまで機械による自動翻訳であるため、誤訳が発生するリスクは避けられません。特に、その国特有のスラング(俗語)や、主語が省略されやすい文章、専門的な業界用語などは、全く異なる意味に変換されてしまうことが少なくありません。重要な契約内容や、海外通販での支払い条件などを確認する際は、少しでも違和感があれば原文の単語を個別に調べるなどの慎重さが求められます。
2.画像内に埋め込まれたテキストは翻訳されない
もう一つの大きな注意点は、ブラウザの翻訳機能は「テキストデータ」しか認識できないという点です。例えば、バナー画像の中にデザインとして書き込まれている外国語の文字は、翻訳されずにそのまま表示されてしまいます。
ECサイトのキャンペーン画像や、商品の詳細スペックが画像として貼り付けられている場合、肝心な情報が日本語にならないという事態が起こり得ます。その場合は、スマホのカメラを使った画像翻訳アプリ(Googleレンズなど)を併用して内容を読み取る工夫が必要になるでしょう。
【運営者向け】自社のWebサイトを翻訳・多言語化する3つの目的
ここまで、海外サイトを日本語で読むための方法を解説してきました。ここからは視点を変えて、自社のサイトを海外に向けて翻訳・発信したいと考えている「運営者」へ向けた解説に進みます。企業がコストをかけてWebサイトを翻訳するのには、明確なビジネス上の狙いがあります。
1.海外からのアクセス増加と新規顧客の獲得
運営者がサイトを翻訳する最大の目的は、ターゲット市場の劇的な拡大です。日本語だけで発信している限り、アプローチできる顧客は日本国内に限定されてしまいます。しかし、英語や中国語に翻訳し、海外向けのSEO対策を施すことで、世界の検索エンジン経由で膨大なアクセスを見込めるようになります。越境ECでの売上拡大や、海外企業からのBtoBの問い合わせを獲得するための強力な武器となるでしょう。
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2.競合他社との差別化とグローバル展開の足がかり
同業他社に先駆けて多言語サイトを構築することは、業界内での大きな差別化に繋がります。なぜなら、海外の顧客が取引先を探す際、母国語で丁寧に情報を開示している企業の方が圧倒的に信頼されやすいからです。本格的な海外進出の前に、まずはWebサイトを翻訳してテストマーケティングを行い、どの国からの反響が大きいかを分析することで、リスクを抑えたグローバル展開が可能になります。
3.インバウンド需要の取り込みと顧客満足度の向上
国内でビジネスを展開している場合でも、訪日外国人客(インバウンド)の集客においてWebサイト翻訳は必須の施策です。ホテルや飲食店、レジャー施設などのサイトが多言語化されていれば、訪日前の旅行計画の段階で選ばれやすくなります。また、現地の言葉でよくある質問や施設案内を提供しておくことで、現場での対応コストを削減しつつ、顧客満足度を大きく向上させることができるでしょう。
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【運営者向け】Webサイトを翻訳・多言語化する具体的な手法
いざ自社のWebサイトを翻訳して多言語化しようとした際、どのような方法で進めればよいのでしょうか。企業の予算や求める品質に合わせて、主に4つのアプローチから選択することになります。
1.自動翻訳ツール(Google翻訳など)を用いる
最も手軽なのは、Google翻訳などの自動翻訳ツールを利用する方法です。サイトに簡単なコードを埋め込みAPI連携するだけで、ユーザーが言語を選択できるようになります。低コストで、かつ導入が非常に早いのが魅力ですが、機械的な翻訳になりがちで、精度に課題があります。特に専門用語や文化的なニュアンスが伝わりにくいことが懸念されるでしょう。そして、翻訳対象はテキストだけで画像は翻訳されないため、海外ユーザーがサイトに流入してきても離脱されてしまう可能性が高いです。また、翻訳しただけではSEO的に効果があるわけではないので、自然流入は期待できません。
2.翻訳プラグイン
WordPressなどのCMSを利用している場合、翻訳プラグインを導入する方法もあります。GtranslateやWeglotなど、多様なプラグインが存在します。プラグインで多言語化を行うメリットとして、CMSの管理画面内で翻訳作業を行える、レビューがたくさんあるなど、比較的導入しやすい点が挙げられます。
ですが、デメリットも存在し、プラグインによってはサイトの表示速度に影響を与えたり、他のプラグインとの互換性に問題が生じたりする可能性があります。また、プラグインは海外製の製品がほとんどであり、日本語のサポートを受けづらい点も挙げられます。
3.多言語化サービス(SaaS)
クラウド型のサイト多言語化サービス(SaaS)を導入することも有力な選択肢農地の一つです。日本語のサイトをベースに手軽に多言語対応できる点や、翻訳の編集や画像の翻訳、海外SEO機能など豊富な機能性が大きな特徴です。WovnやAutolingualなど、日本企業が提供しているツールが多いため、十分なサポートを受けることができるのも魅力です。月々のランニングコストがかかってしまう点がデメリットですが、サイトの更新がそれなりにあれば、多言語化ツール費用の回収は容易です。
4.翻訳会社への依頼
サイトのテキストを抽出したファイルを作成し、翻訳会社にテキストを翻訳してもらい、社内や制作会社でサイトへ実装をする方法です。翻訳品質は保たれますが、莫大な費用と実装コストがかかってしまいます。また更新の頻度が高いと、その都度翻訳を依頼しなければならないため、お金と時間のコストが非常にネックとなります。
【運営者向け】失敗しないWebサイト翻訳サービスの選び方
運営者が外部の翻訳サービスやツールを導入する際、安易に価格だけで選んでしまうと後悔することになりかねません。失敗を防ぐために確認すべき3つのポイントを解説します。
1.初期費用とランニングコストのバランスを確認する
Webサイトは公開して終わりではなく、日々の更新が伴います。導入時の「初期費用」が安くても、ページを追加・更新するたびに翻訳の従量課金が発生し、結果的に「ランニングコスト」が膨らんでしまうケースは少なくありません。自社の更新頻度を事前にシミュレーションし、月額固定制のツールが良いのか、都度見積もりの外注が良いのかを見極めることが重要です。
2.海外SEO(検索エンジン最適化)にしっかり対応しているか
海外からの集客を狙うなら、翻訳ツールが「海外SEO」の技術的要件を満たしているかどうかが死活問題となります。例えば、検索エンジンに対して「このページは英語向けです」と伝える『hreflangタグ』の自動出力に対応しているか。また、各言語ごとに独立したURL(サブディレクトリなど)が生成される仕組みになっているかを確認してください。これらが備わっていないツールでは、いくら翻訳しても海外の検索結果に表示されないリスクがあります。
3.翻訳後のサイトデザイン崩れに対応しやすいか
言語によって文字の長さは大きく異なります。日本語の短い見出しを英語やドイツ語に翻訳した途端、文字数が倍以上に増えてレイアウトが崩れてしまうトラブルは日常茶飯事です。導入を検討しているツールやサービスが、各言語の長さに合わせたデザインの微調整(CSSの個別設定など)をサポートしているか、管理画面から簡単に修正できるかを必ずチェックしておきましょう。
Webサイト多言語化の事例
これまで見てきたように、Web サイトの多言語対応には複数のステップや注意点があります。そのようなポイントを押さえて、実際に Web サイトを多言語化した事例をご紹介します。
株式会社宮地商会
都内を中心に40以上の音楽教室と複数の楽器店を展開する宮地商会様では、楽器サイトを4言語に対応させています。同社の楽器店には、以前から中国・シンガポール・マレーシアといったアジア系のインバウンド顧客が多く続いていました。
そんな中、楽器サイトを英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の4言語に多言語対応させることで、楽器の購入を検討している海外からのお客様に対してしっかり情報を届けることができる体制を整えました。

詳しくは、「インバウンド需要を逃さない。音楽のプロが選んだ、店舗来客のための多言語化対応」
MONOVATE株式会社
「ステンレス容器」の製造・販売を行っているMONOVATE様では、製品サイトを3言語対応しています。
同社の海外市場における取引は、以前は販売代理店経由が中心でした。しかし近年は、日本国内と同様にWebを起点とした集客に力を入れており、製品情報をもれなく多言語で発信することが必要でした。
そんな中、製品サイトを、日本語のサイトをベースに英語・中国語(簡体字・繁体字)の3言語に対応することで、海外からのお客様に対しても充実したコンテンツを提供する体制ができました。

詳しくは、「自社製ステンレス容器の海外展開を加速する。機能性とコストの「最適解」としてのAutolingual」
三条市立大学
新潟県三条市にある三条市立大学様では、大学ホームページを2言語対応しています。同大学では国際交流の取り組みを活発化させていく方針を掲げていましたが、Webサイトは日本語ののみの対応でした。
そんな中、大学ページを英語・簡体字の2言語に多言語対応することで、海外へのブランディング向上の一環として、国外に向けた情報発信を強化しました。

詳しくは、「国内外の認知拡大へ。Autolingualを活用したスピード感と品質を担保した上での大学サイトの多言語化戦略
まとめ:目的や立場に合わせて最適なWebサイト翻訳を活用しよう
本記事では、「Webサイト翻訳」という言葉が持つ2つの側面に焦点を当てて解説してきました。
閲覧者の立場であれば、ChromeやSafariの標準機能、DeepLなどの拡張機能を活用することで、言葉の壁を越えて世界中の情報へ瞬時にアクセスできるようになります。
一方で、サイト運営者の立場であれば、自社のビジネスフェーズや予算に合わせて、自動翻訳プラグインからプロによるローカライズまで、最適な手段を選ぶことが海外展開成功の鍵を握ります。
どちらの立場であっても、Webサイト翻訳は世界を広げる強力なツールです。それぞれの目的や注意点を正しく理解し、ぜひ日々の情報収集やビジネスの成長に役立ててみてください
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