2025/6/11

Studioサイトの多言語化ガイド|2つの方法とSEO対策を徹底比較

Studioサイトの多言語化ガイド|2つの方法とSEO対策を徹底比較

「誰でも、コードを書かずに、驚くほど美しいWebサイトが作れる」

ノーコードWeb制作ツール「Studio」は、その圧倒的な手軽さとデザイン性の高さから、個人事業主から大企業のプロジェクトまで、幅広いシーンで活用されています。

しかし、ビジネスが成長し、海外展開やインバウンド対応といった新たなステージに進む時、多くのStudioユーザーが一つの壁に突き当たります。 「あれ、Studioで作ったこのサイト、どうやって多言語化すればいいんだろう?」

この記事は、そんな悩みを抱える全てのStudioユーザーのために書かれました。Studioサイトを多言語化するための実現可能な全ての選択肢を、メリット・デメリット、そして最も重要なSEOの観点から徹底的に比較・解説する「完全ガイド」です。

なぜ今、Studioサイトの多言語化が必要なのか?

まず、なぜ多くのStudioユーザーが多言語化を検討し始めているのでしょうか。その背景には、Studioの手軽さが拓く、グローバルなビジネスチャンスがあります

ノーコードで広がる海外展開・インバウンド対応の可能性

かつて、海外向けの情報発信は、多額の予算を持つ企業だけの特権でした。しかし、Studioのようなノーコードツールが登場したことで、状況は一変しました。個人クリエイターが自身のポートフォリオを世界に公開したり、地方のゲストハウスが海外からの観光客に直接アピールしたりと、スモールビジネスや個人であっても、低コストかつスピーディーに世界への扉を開くことが可能になったのです。このチャンスを最大限に活かすため、多言語化は不可欠な一手となっています。

Studioの標準機能と多言語化の現状

ここでまず、重要な事実を押さえておく必要があります。それは、2025年6月現在、Studioには、WordPressの多言語化プラグインのように、サイトの多言語対応を一つの管理画面で実現できるような標準機能は搭載されていない、ということです。

だからこそ、私たちはStudioの思想である「シンプルさ」を活かしつつ、外部のソリューションを賢く組み合わせるという、新たな発想を持つ必要があるのです。

Studioサイトを多言語化する2つの実現方法

現状、Studioで作成したサイトを多言語化するには、大きく分けて2つのアプローチが考えられます。

方法①:ページ複製による手動管理方式

これは、既存の日本語ページを言語の数だけ複製し、複製したページ内のテキストや画像を、一つひとつ手作業で翻訳・差し替えていくという、最も原始的な方法です。例えば、日本語の「トップページ」を複製して「英語版トップページ」を作り、中の文章を全て英語に打ち替える、という作業を全ページ分行います。

方法②:外部の多言語化ツール(SaaS)連携方式

これは、既存の日本語サイトはそのままに、Autolingualといった外部の多言語化サービス(SaaS)が提供するJavaScriptコードをStudioのサイトに埋め込むことで、サイトを動的に多言語化する方法です。訪問者が言語を切り替えると、ツールが自動的に表示を翻訳・変換してくれます。近年、多くのWebサイトで採用されている主流の方法です。

【徹底比較】手動管理 vs ツール連携、メリット・デメリットは?

どちらの方法が良いかは一概には言えません。「コスト」「管理の手間」「SEO」という3つの重要な観点から、両者を徹底的に比較してみましょ

方法①:ページ複製による多言語化の具体的な手順と注意点

この方法は、更新頻度が極めて低く、数ページしかないごく小規模なサイトにおける、限定的な選択肢と考えるべきでしょう。

ページの複製と翻訳テキストの差し替え

具体的な手順はシンプルです。Studioのエディタを開き、多言語化したいページを選択し、「複製」します。そして、複製してできた新しいページ(例:/en/about)を開き、中のテキストボックスを一つずつ選択して、あらかじめ用意しておいた英語のテキストに手作業で入力し直していきます。この作業を、サイトの全ページ、全言語分繰り返します。

言語切り替えメニューの設置方法

サイトのヘッダーなどに、「日本語 / English」といったテキストや国旗のアイコンを配置します。そして、「日本語」には元の日本語ページのトップへ、「English」には複製して作成した英語ページのトップへ、それぞれリンクを設定します。これにより、ユーザーは言語を切り替えることができるようになります。

デメリット:更新の手間とSEO上の課題

この方法の最大のデメリットは、運用開始後の手間です。例えば、キャンペーンで料金が一つ変更になった場合、日本語ページ、英語ページ、中国語ページ…と、全ての言語のページを手作業で修正する必要があります。これは非常に手間がかかり、修正漏れなどのヒューマンエラーが発生する温床となります。そして何より、後述するSEO上の重大な課題を抱えていることを、強く認識しておく必要があります。

方法②:外部ツール連携による多言語化の具体的な手順

ほとんどのビジネスサイトにおいて、推奨されるのがこちらの方法です。

多言語化ツールの選定と契約

まず、自社の目的と予算に合った多言語化SaaSツールを選び、契約します。料金体系や翻訳の品質、サポート体制などを比較検討しましょう。

StudioへのJavaScriptコードの埋め込み

ツールを契約すると、自サイト専用のJavaScriptコードが発行されます。これをコピーし、Studioのエディタを開きます。左の追加パネルから「Embed(埋め込み)」機能を選択し、サイトの全ページに共通して表示されるヘッダーやフッター部分に配置します。そして、発行されたコードを貼り付けるだけです。多くの場合、これだけの作業でサイトに言語切り替えボタンが表示され、自動翻訳が開始されます。

翻訳の管理と修正

ツールを導入すると、多くの場合、専用の管理画面が提供されます。そこでは、自動翻訳されたテキストの一覧が表示され、翻訳結果がおかしい部分や、より適切な表現にしたい部分を、手動で簡単に修正・編集することができます。

【最重要】Studioサイト多言語化におけるSEO対策

多言語サイトを成功させる上で、避けては通れないのがSEO対策です。そしてその成否は**「hreflang(エイチレフラング)属性を正しく設定できるか」**に、かかっていると言っても過言ではありません。

なぜ「hreflang」属性が重要なのか

hreflang属性とは、WebページのHTMLコード内に記述するタグのことで、Googleなどの検索エンジンに対して、「この日本語ページと、この英語ページは、同じ内容の言語違いの“仲間”ですよ」と、正確に伝える役割を果たします。この"合図"があることで、検索エンジンは、アメリカで検索した人には英語ページを、日本で検索した人には日本語ページを、とそれぞれのユーザーに最適なページを検索結果に表示してくれるようになります。

ページ複製方式のSEO上の限界

Studioのページ複製方式における最大の課題は、ページの<head>内に個別のHTMLタグを挿入する機能が、仕様上提供されていないことです。つまり、この極めて重要なhreflang属性を設定することができません。その結果、各言語のページが「無関係な別々のページ」と見なされたり、最悪の場合「内容が似通った重複コンテンツ」と判断されたりして、検索順位に悪影響を及ぼす重大なリスクを抱えることになります。

ツール連携方式がSEOに強い理由

一方、多くの多言語化ツールは、サイトに埋め込まれたJavaScriptコードを通じて、このhreflang属性を全ページにわたって自動的に、かつ正確に挿入してくれます。ユーザーからは見えない部分で、検索エンジンに対する最適な作法を実践してくれるのです。これが、ツール連携方式がSEOに圧倒的に強いと言われる、最大の理由です。

Studioとの連携におすすめの多言語化ツール

では、どのツールを選べば良いのでしょうか。海外製と日本製、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

日本製ツールの特徴とメリット

日本製のツールを選ぶ最大のメリットは、何といっても日本語での手厚いサポートが受けられる安心感でしょう。導入時の不明点やトラブルが発生した際に、言語の壁なくスムーズに問い合わせができます。また、日本円での安定した価格設定や、日本のビジネス慣行を理解した上で開発されている点も、大きな魅力となります。

海外製ツールの特徴(例:Weglot)

Studioの多言語化について調べると、フランス製の「Weglot」がよく紹介されています。機能が豊富で、世界的に多くの導入実績があるのが強みです。一方で、管理画面やサポートが基本的に英語である点や、料金がユーロやドル建てのため、為替レートによって月々の支払額が変動する可能性がある点は、考慮すべきポイントです。

サイト多言語化の事例を紹介!

これまで見てきたように、サイトの多言語対応には複数のステップや注意点があります。そのようなポイントを押さえて、実際に Web サイトを多言語化した事例をご紹介します。

株式会社宮地商会

都内を中心に40以上の音楽教室と複数の楽器店を展開する宮地商会様では、楽器サイトを4言語に対応させています。同社の楽器店には、以前から中国・シンガポール・マレーシアといったアジア系のインバウンド顧客が多く続いていました。

そんな中、楽器サイトを英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の4言語に多言語対応させることで、楽器の購入を検討している海外からのお客様に対してしっかり情報を届けることができる体制を整えました。

詳しくは、「インバウンド需要を逃さない。音楽のプロが選んだ、店舗来客のための多言語化対応」

MONOVATE株式会社

「ステンレス容器」の製造・販売を行っているMONOVATE様では、製品サイトを3言語対応しています。

同社の海外市場における取引は、以前は販売代理店経由が中心でした。しかし近年は、日本国内と同様にWebを起点とした集客に力を入れており、製品情報をもれなく多言語で発信することが必要でした。

そんな中、製品サイトを、日本語のサイトをベースに英語・中国語(簡体字・繁体字)の3言語に対応することで、海外からのお客様に対しても充実したコンテンツを提供する体制ができました。

詳しくは、「自社製ステンレス容器の海外展開を加速する。機能性とコストの「最適解」としてのAutolingual」

三条市立大学

新潟県三条市にある三条市立大学様では、大学ホームページを2言語対応しています。同大学では国際交流の取り組みを活発化させていく方針を掲げていましたが、Webサイトは日本語ののみの対応でした。

そんな中、大学ページを英語・簡体字の2言語に多言語対応することで、海外へのブランディング向上の一環として、国外に向けた情報発信を強化しました。

詳しくは、「国内外の認知拡大へ。Autolingualを活用したスピード感と品質を担保した上での大学サイトの多言語化戦略

Wordpressサイトの多言語対応ならAutolingual!

ウェブサイトの多言語対応は、グローバルな顧客獲得やブランド力の向上につながる重要な施策です。とはいえ、翻訳の精度や管理の負担、SEO対策など考慮すべき点も多く、自力対応には限界があります。

Autolingualは、株式会社Enjuが提供するwebサイト多言語サービスで、どんなサイト形式であってもweb上のものであれば数行のスプリクトタグを既存のサイトに埋め込むだけで多言語対応することが可能です。また、サイト特有の表現を学習させた最新AIの導入による高精度な翻訳や、業界特有の固有名詞の翻訳に対応するための辞書登録機能、言語別URL機能による多言語SEO対策などが大きな特徴です。最新技術の導入による効率性と高機能性から、大企業から個人経営者まで幅広い企業に導入されています。

多言語化を「簡単に・早く・正確に」進めたい方には、Autolingualの導入を強くおすすめします!

これらのツールの中でも、特にStudioユーザーにとって「簡単さ」「機能性」「コストパフォーマンス」のバランスに優れた選択肢として、私たちがお勧めするのが、日本製の多言語化SaaS「Autolingual(オートリンガル)」です。

関連記事:

(最新版)Webサイトの多言語化とは?方法・手順も解説

海外SEO対策とは?基本から実践手順、注意点まで徹底解説

まとめ

本記事では、ノーコードツールStudioで作成したサイトを多言語化するための、2つの具体的な方法と、それぞれのメリット・デメリット、そして最も重要なSEO対策について解説しました。

手動管理

ツール連携

コスト

管理の手間

×

SEO

×(重大な課題あり)

比較してみると、更新頻度が極めて低いごく一部のサイトを除き、管理の手間と、ビジネスの成果を大きく左右するSEOの観点から、ほとんどの場合で「外部ツール連携方式」が推奨される、という結論になります。

そして、そのためのツールを選ぶ際には、機能や価格だけでなく、サポート体制なども含めて総合的に判断することが重要です。

「Autolingual」のようなツールを賢く活用すれば、Studioの強みである「誰でも、速く、美しく」という体験をまったく損なうことなく、あなたのWebサイトを世界への扉へと進化させることができます。この記事が、あなたのビジネスが国境を越えるための、確かな一歩となれば幸いです。